データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」という本を読みました。 マーケティングに関するサービスを開発している割にマーケティングのことについて あまり知識がないことに気付くというしょうもない状態だったので、 この本で学習しようとしたわけです (一応言い訳ですが、マーケティング周り担当になったのはここ最近の話!)。 割と厚い本であるし初学者でもあるので、まずは分からない点も含めてざっと読みしました。
マーケティングの流れ
- 誰にアプローチするかを決める
- どのようなメッセージを送るかを決める
- 客がどこに居るかを探す
- プロモーションにいくら使うかを決める
- 実際にプロモーションし、結果を測定する
- 測定結果をもとに、次の行動を最適化する
という流れとのこと。で、本書はこの各行動について、 手元にあるデータを頼りにした(またはデータが揃ってない場合には直感なども頼りにした) 適切なアプローチを取ります。
適切なアプローチ方法
例えば誰にアプローチするかについては、既存顧客を分類して、 どういう顧客層が「価値のある顧客となりうるか」「価値のありそうな潜在顧客か」 などに割り振ります(バリュースペクトラムモデル)。 その際の「価値」についても、自分の商品・マーケットにそって、 色々な尺度があり、それをどのように計算するかが書かれているわけです。
各フェーズについて、データからどのようにアプローチするか、 データがない場合はどうするかが書かれており、非常に有用に感じました。 まだ分かってない点も多々あるので、今度は深く読もうと思います。
本を読んで
マーケティングの仕方が分かり、マーケティングサービスに 組み込んでいくためのアイデアをいくつももらえた気がします。 逆に言うと、いくつも基本的なことが出来ていなかったと思います。反省しきりです…。
また、マーケティングに関わる分析の未来についても書かれており、 ワクワクする反面、不安になる点もいくつかありました。 詳細は本を手にとって読んでみてください。
最後に
「データ・サイエンティスト」って賞味期限の短そうな名前をタイトルに使うと 今はいいけど数年後には誰も見向きもしない本に成り下がってしまわないか、 ちょっと気がかりです。 10年くらいは有用な本だと思ったので、その点が残念かなぁと思いました。